あっぷるジンジャー 保育士ユニットブログ

保育士ユニット”あっぷるジンジャー”が送る最高に自己満足な保育士たちの軌跡です☆彡

4-11、保育園行事の在り方

◆ いきなりの結論です。

 

◎ まいまい

保育園行事

 

◎だいすけ

保育園行事

 

今回は久々に長編になりました。それだけ「保育園行事」の考え方というのは簡単に考えられるものではなく、私たちにも保育士として「想い」の根底が強い為。今回はそれぞれの想いを出来るだけ原文のまま発信していきます。

 

しかし ・・・長い!!

 

でもまぁ、それも私たちの「保育に対する想い」であり「保育をより楽しむ最高に自己満足な保育士たち」というコンセプト通りなので、興味があったら読んでみてください☆彡

 

 

 

① AP-Gの2人への質問が寄せられる

 保育園行事 

 

保育園行事

 

 

 

 

②  行事は何の為にやるべきなのか。そもそも保育指針では…。

 

●まいまい

 そもそも行事というものは保育指針で『日本の伝統・文化の継承のためにやりましょう』ということになっているというのは前提として話をしていくことが基本。その点を踏まえて意見を言うならば行事の由来や行事食の成り立ちという部分で扱いが雑に感じる保育園が多いと思う。

 

 その中で日本の伝統文化継承だから、『ハロウィン』とか『クリスマス』は園の独自性に従う必要がないので、本来は実施しなくてもよいのではと思う。

(この2つ。今では日本独自の形で根差している部分もあるから、やってもよいのかなって感じ)

 

 

●だいすけ

 なるほどね。行事という部分については『子どもの主観』『保育士の想い』で考えられがちなんだけれど、保育園行事というのは、保育指針に沿って考えていくという部分もしっかり考えないといけないってことだよね。

 

 

 ●まいまい

 多分、今回の質問の意図として・・・

『運動会』『生活発表会』『音楽会』『誕生会』あたりの行事のことだと思うのだけど、他の保育園が実施しているからうちの保育園も実施する。それが保育園の定番だからという視点でしかないならやらなくて良いと私は思う。必ず保育活動には子どもの姿があってそれに対する狙いがあって内容が出てくるはずでしょ?その園の現状を踏まえてまず行事をなんのためにやるのかを設計してそれを達成するために行うならやるべきだと思う。

 

●だいすけ

  実際に、うちらの周りでも『子どもたちの日々の生活の延長線上のような形で表現することを大切にしたい』という意味合いで『行事』を目的にした日々の保育を考えないという方針の保育園や保育観は凄く増えてきているよね。誕生日会についてもわざわざ毎月集まって何かをするのではなく、クラスの中でいつもの生活の一部として考えるから実施しないという考えもあるからね。

 

●まいまい

 炎上覚悟で話をするならば、過剰な指導が必要かってあたりは賛否が分かれるところだけれど、私の本音の一つとして『あなたの保育力が低いから子どもを強制しようとしちゃうんじゃ無いの?って思ってる部分もあるんだよね。

 

 実際にあった話だけれど、『とりあえず運動会をやらないといけない』だけど園庭がなくやる場所借りれないから市民館の会議室でやるって言い出した園長がいてねらいも何もないからだったらやめろって言ったことある(笑)

 

 

●だいすけ

 見事に主役が『保育園』になっているねw

でも、実際に保護者の多くは『運動会を行うのは当たり前でしょ』と思っているだろうし、最初にまいまいが言っていた『行事を雑に実施している』という保育士だっていると思うよ。

 

 

●まいまい

 それぞれの園にいるお子様は毎年違うし保護者も違う。 だから当たり前でしょって慣例的にやる行事ならいま一度在り方を見直して毎回その年の子ども・親に必要な形の行事の在り方を模索して行うのが正解じゃ無いかなぁ?行事だって保育だもん ちゃんと保育計画書くでしょ?

 多分、今回質問に出てきたのはそういう意図もあるんだと思う。仮に現場の保育士たちが「当たり前」のように行われている行事に疑問を持ったとしても保育園の方針として変えようとする考えが全くなければ・・・という悩みを抱えている保育士が多いんだろうね。

 

●だいすけ 

 私は今までの職業的にも、保育業界の中でも”最も多くの保育園を見てきた1人”だと自負しているので、行事については「各保育園の特色・方針」がそれぞれあってよいと思う。そんな各保育園の特色・方針を見定めた上で保護者は子どもの入園先を選ぶべきだし、保育士だって就職してから色々と考えるのではなく、就職先選びの時点でこの点まで含めてしっかり自分の働きたい保育園を選ぶべきなんだよ。きっとこの最初の部分でズレが生じているから後々、この溝が大きくなってしまうんだと思う。

 ただ・・・待機児童の多い都市部は入園することで精一杯で「まずは入園できればそれでいい」となっているからどうしても保育園側の方針と一致しない家庭も生まれてしまうし、一方地方の保育士は就業先が少なく選択肢が少ないから、自分の想いと一致する保育園探しをすることが難しいというのがこの保育業界の大きな問題点なんだろうね。

 

 

●まいまい

 私が、園長していた保育園は参観日をなくしたんだよね。成長を見てもらいたい。保育中の姿を見てもらいたい。だったらいつでも来て普段の保育みてくださいってね。まあ流石にいきなりではなく、事前にこの日に来たいという希望日を教えてくださいと伝えていたよ。だけれど親的に何か気になることがあって当日いきなりお願いされた時も対応したけどね。

 何度も繰り返すけど・・・何のために何をやるか。全体行事ならそれを全クラスが共有してさらに各クラス単位で細分化した計画をたてる保育ならそうすべき。 わざわざ、子どもに負荷をかけて何かをしているとしたら 目の前の子どもの姿を見てねらいを定めるという保育士に必要な力がないのでは無いかしら… ちょうどいいあたりを見つめられてないと言う事になるでしょ? 園長とかから何か強要されるなら私なら自分の担当の子にそれがそぐわないなら現状を説明してそれでどうしたら良いか相談するなぁ。 

 親のための行事という言葉も出てくることあるけど、まずは子どもの姿がありきてねらいが保護者支援にくるならそういう行事もありだと思う。 私、保育士がする最大の保護者支援はこどもの発達を伝えることだと思ってるから。 何ごともやり方だよねー

 

 

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②  両方のタイプの保育園を見てきた保育士&保護者として…。

 

●だいすけ

 私もまいまいと根底の部分が同じで「保育士がする最大の保護者支援は子どもの発達を伝えること」。自分の保育観の特徴として「保護者支援」という想いが凄く強い分、行事についても子ども主体ではなく保護者主体で考える傾向がある。その中でも年長の”運動会””卒園式”は保護者の為にも必要不可欠な行事だと思っているし『その行事に向けたある程度の作りこみもあってよいのでは』という持論がある。

 実際に5歳児クラスが保育士と一緒に努力して作ってきた2ヶ月間を間近に見ていたけれど・・・別人のような動きに変わっていたし、子どもたちの終わった後の表情はいつまでも心の中に残り続けるものだった。更に炎上覚悟の言葉だけれど『保護者の声・表情』は子ども主体の日々の生活の延長線上のものとは比べ物にならない反応を見せてくる。これは実際に『延長線』と『行事に向けて』のそれぞれの保育園で実際に働いたことがあるからこそ、自分が主張出来る正直な意見。

 

 それに・・・長女の卒園式では『ある程度ここに向けて先生と一緒に練習した』ということが伝わってきたけれど「保育園生活でここまで成長することが出来た」と見事に感動して泣かされた。日々の延長線上としても泣いていたのかもしれないけれど私は『親になることの責任感と幸せな気持ち』というのをこの卒園式で1人の保護者として教わった。日々の家庭では見られない『保育園に預けていたからこそ改めて教えてもらうことが出来る保護者支援』というのをこの2つの行事から学ばせてもらったから。 

 私は『子ども主体で行事は日々の生活の延長線と考える保育園』『行事は子どもが成長する過程の一つとして教育的な意味合いを強く持たせる保育園』両方で実際に働いたことがあるからわかるんだけれど、、、どちらも『正解』なんだと思う。

 

 

・まいまい

 うんうん。なるほどね。

 

 

・だいすけ

 それを選択するのは子どもではなく『保育園を選んだ保護者』なんだよね。だって小学生の習い事中学校の部活と違って乳児の子どもが保育方針を踏まえて自分で行きたい保育園を選ぶなんて出来ないでしょう??だからこそ中文で伝えたように保護者も保育士も『自分が希望する保育方針の保育園を選択できる環境』というのが凄く大切なことなんだと思う。そして保育士さんには「自分たちの子どもへの想いだけでなく”一般の保護者の立場や想い”もくみ取って日々の保育考えてもらいたい」

 

 

 

④  今回のまとめ

 

 

 

 私たちは『保育』というものに対しては譲れない『想い』と『熱さ』があります。だから今回は2人の想いを出来るだけそのままの表現で載せました。『炎上覚悟』という言葉もありますが、これが私たちそれぞれの譲れない保育観なのだから、こういう考えもあるのだと受け止めて欲しい。その代わり私たちも他者の考えや保育観を否定したりはしません

 

 今回も適度に踏み込んだ発信をしているので、気になることがありましたらお気軽にコメントやDMを送っていただければと思います。

(今回のような質問の問い合わせもお待ちしております★)